池尻大橋駅内科・循環器内科クリニック〈土日診療○〉

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咳喘息

〈咳喘息〉

​ 咳喘息(Cough Variant Asthma, CVA)は、長引く咳を主症状とする疾患で、喘鳴(息がゼーゼー、ヒューヒューといった音)や呼吸困難を伴わず、慢性的な咳が主な症状となる喘息の一種です。
慢性気道炎症と過敏性亢進が主原因とされ、放置すると、約30〜40%の患者さんが典型的な気管支喘息に移行する可能性があるため、早期の診断と治療が重要です。

症状:

・長期間持続する乾いた咳
*夜間や朝方に咳が悪化する傾向
*誘因は、冷たい空気、アレルゲン(花粉、ダニ、ペットの毛など)、大気汚染、喫煙、上気道感染症(感冒)など

診断:

・ 問診(症状の出現時間や頻度、喘息の家族歴、アレルギーの有無など)​
・ 血液検査(​IgE値、好酸球数を測定する)
・ 喀痰検査
・ 肺機能検査​
・ 呼気一酸化窒素(NO)検査

治療:

・吸入ステロイド薬(ICS):
​気道の炎症を直接抑える効果があり、咳ぜんそくの第一選択薬です。

・ 長時間作用型β2刺激薬(LABA):
​気管支を広げる作用があり、吸入ステロイド薬と併用されることが多いです。​​

・ ロイコトリエン受容体拮抗薬(LTRA):
​アレルギー性炎症を抑える効果があり、補助的に使用されます。

・長時間作用型抗コリン薬(LAMA):
​気道の炎症を抑える効果があります。

・テオフィリン製剤:
​気管支拡張作用と抗炎症作用を持つ内服薬です。

治療後、多くの方は数日以内に症状の改善を実感し、1ヶ月程度でさらに良好な状態になります。​
しかし、自己判断で治療を中断すると、再発や気管支喘息への移行リスクが高まります。​
そのため、医師と相談しながら、症状や検査結果を確認しつつ、薬の量を徐々に減らしていくことが重要です。​

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